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2011.10.30

道尾秀介の「カラスの親指」を読んだ

 道尾秀介の書く小説はジャンルがよくわからない。よくいるミステリー作家ではない。でも純文学でもない。エンターテイメント小説なのだろうけれど、暗い過去を背負い、人生をもがきながら潜り抜けている人をよく描く。

 面白いけれど辛いことも多い。彼自身が傷つきやすく苦しい人生を歩んできたように思えてしまう。もしそうでないなら、本当に嘘の上手な人だな。天賦の才をもらった詐欺師。

 この「カラスの親指」も読者を上手に騙していく。全ての種明かしをされた時、本当に「やられたっ!」って感じ。軽やかな物語の展開と、重いサブテーマを軽く登場人物の人生の中に織り込む腕は見事というしかない。

 この小説、映画化が決定したという。きっと伊坂幸太郎の映画と同様、小説とは違うだろうけれど、面白い作品ができるのではないかな。私は小説の方がいいけれど。

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