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2011.07.12

窪 美澄の「ふがいない僕は空を見た」を読んだ

 この作者は普通に生きている人から少し離れたところにいる人の気持ちを的確に描く。多分、多くの人が体験することのない世界。でも、それが読者から遠く離れた物語とは思わせない文章力がある。いつの間にか、応援したくなっている。
 切なく、つらい人生が描かれているのだが、多分彼らは生き延びる。幸せとは言わないまでも生き延びてほしいと願わざるをえない。
 短編集という形をとっているが、それぞれがつながりをもちがなら展開される。どの物語も単独で十分読みでのある内容になっている。
 細かい内容は書けないが、多数派ではないものの悲哀、苦しんでいる者たちへの温かい眼差しが感じられる。ただ、最初の短編「ミクマリ」は、そこまでR指定で書く必然性は感じなかった。応募のために書いた感じがする。もっと、さらっとしていていいなと思った。
 この作者のデビュー作ということ。二作目が楽しみですね。


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