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2011.06.19

米澤穂信の「さよなら妖精」を読んだ

 米澤穂信は「ボトルネック」や「インシテミル」、「遠回りする雛」などの作品を書いた作家。その彼がデビューからまだそんなに経過していないとき、「愚者のエンドロール」が全く売れずに苦境に陥っていたとのこと。そんな時に創元社からこの「さよなら妖精」が出たそうだ。
 ユーゴスラビアから来た「マーヤ」と「守屋」と、その周りの友だちとの話。日常にある当たり前の出来事そのものの中に謎はあり、物語があるとの姿勢で作り上げた小説群。派手な展開があるわけではないし、殺人事件が起きるのでもない。淡々と登場人物の日常を描く。
 この物語も学生である主人公たちの中に突然現れたユーゴスラビア人の「マーヤ」が、我々が見落としているものを明らかにし、読者と共に見つめなおしていく。ユーゴスラビアが解体していく時代の日本の物語。
 普通の社会の普通の人たちの物語。それこそが小説そのものなのだという主張が感じられる。

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