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2011.04.07

有川浩の「空の中」を読んだ

 いろいろ忙しく、本を読むペースが落ちていたが、久しぶりに読み終わった。有川浩さんの「空の中」だ。

 ライトノベルというジャンルから様々な分野の本を出しているこの作家は、なかなかの実力の持ち主。人の細やかな機微とその絡み合い、すれ違いが見事に表現されている「阪急電車」は特に好きな作品だが、この「空の中」も大変面白い作品だった。

 子どもから大人まで楽しめる作品。ありえない生物とのコンタクトを描いているので、SF小説とも言えなくはないが、基本は恋愛小説。しかも幸せな結末が訪れることを予想させるような描き方。これから素敵な未来を迎えることを期待している若い方々にとって心地よい小説。

 登場人物も人間性豊かな魅力的な人々。二人の若きヒロインは、読者層を意識して設定されている。どちらかというと男性的で力強いが、一途に思い続ける純粋な女性。このあやふやな時代にあまり残っていない魅力的な存在。

 男性たちも、明るく聡明な人たち。素直で優しい。跳ねっかえりの女性を優しく包み込む。あるいは静かに見守る。こうあったらいいなと思う世の中を描いている。「宮じい」もいいですね。まさしく失われた世界、こんな人がいたらいいなという世界を描いている。

 とても面白い、そして優しい気持ちになることのできる小説。これがこの作家の持ち味なんでしょうね。もう少しこの作家の本を読んでみよう。


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コメント

 この人はどういう人なのか考えてしまうことがあります。非常にジャンルが広い。しかもとてもよく調べている。物語の展開の仕方が玄人っぱいですよね。玄人か・・・。デビューのころからこのような小説が書けるって、やはり才能ですよね。

投稿: take | 2011.04.23 05:02

『塩の街』を今読んでいます。なんとタイムリーな・・・・。最近、節電で電車内が暗くてせっかく長時間乗っても読み進めないのが悩みですが・・。娘も『阪急電車』すごく好き!と言っているので次はこれ。その次が『空の中』ですね・・・。takeさんが紹介してくださる本は、毎回当たりなので、楽しみにしています。これからもどうぞよろしくお願いします!

投稿: mickey♪ | 2011.04.07 11:49

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