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2011.04.25

有川浩の「シアター」を読んだ

 中津留章仁の「黄色い叫び」で芝居を見てきたばかりの私としては、この有川浩の「シアター」はタイムリーな作品。「Theater劇団子」所属の沢城みゆきさんが有川浩さんの「図書館戦争」に出演してことがきっかけで、この「シアター」が生まれたとのこと。
 
 この中で、彼女が語っている言葉は興味深い。

「どんなジャンルであっても、客層を広げる可能性を持っているのは玄人好みの商品ではない。素人がカジュアルに楽しめる商品だ。カジュアルな商品こそそのジャンルの間口であって、それを軽んじる業界は廃れる。新規の客を弾くからだ。」

「自分の気に入った商品がバカにされるような業界に一体誰が金を落としたいものか。」

 これって、失礼だが、有川浩さんそのものが言われてきたことから生まれた言葉なのではないか。彼女はあえて大人向けのライトノベル作家と名乗っていると言われているが、そこにはこんな気骨のある精神が貫かれているのではないか。

 そう、一般の読者を楽しませることは並大抵ではない。とてつもなく難しいことを難しく書く人は結構いる。でも、難し事を易しく書く人は多くはないのだ。自分を謎として置いておく方が格好がいい。フレームアップすることなく、平易に表現することはとても大切な事だと思う。

 「シアター」そのものは、魅力的な春川兄弟と声優の羽田千歳という魅力的なキャラクターに、各俳優人を配し、劇団の発展の可能性を感じさせる作品になっている。相変わらずよく調べて書いているなと思ったら、わずか3ヶ月で書き上げた作品と後書きで書いてあった。

 それにしても、有川浩さんって、資料や情報を、本当に上手にまとめていく人なんだな。

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