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2011.03.05

西村賢太さんの「苦役列車」を読んだ

 西村賢太さんの「苦役列車」を読んだ。これは私小説として書かれているというが、非常に抑制された筆致で、計算されつくした内容になっていると思う。

 自己の悲惨な状況を逆手にとって、面白おかしく書いてある。個人的には非常に興味深く読めた。ただ、それは、この小説が現実によって裏付けられているからこそなのかもしれない。

 自分が彼よりはマシな状況に置かれているということで安心してしまうのだったら、それは世の中をよくすることはない。他人の悲惨さが自らの状況を改善する力を削ぐのだとしたら、それは避けるべき対象となる。

 ただ、彼の小説は面白い。それは自分より悲惨な状態の人がいるからではなく、悲惨な状況の中でしぶとく生き延びているからこそ面白いのだ。

 たぶん、昔から多くの人々はひどい目にあってきたのだ。でも、そのなかでつぶれずにがんばってきたのだ。そのエネルギーを感じるから西村さんの小説は元気になるのだと思う。


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