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2010.12.09

伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を読んだ

 伊坂幸太郎のゴールデンスランバーは彼が山本周五郎賞や本屋大賞を受賞した記念すべき作品。ケネディ暗殺を下敷きに、舞台を日本に設定し、首相が暗殺され、無実の罪の主人公が巨大な権力によって犯人にされ、追い詰められていく姿を描く。しかし、それに対して懸命に抵抗していく一介の市民たち。

 権力を握った人々が、事実を自分の都合の良いように書き換えていく恐ろしさや、マスコミによって作られた「真実」のいいかげんさなどが、いつものように主張されている。しかし、それらの主張は、他の作品に比べると強調されていない。むしろ、まるで映画の様に物語の展開そのものを楽しませている。彼は逃げ切れるのか、読者は興味を引きつけられ、読み続ける。

 先に物語の結果を提示しておき、そこにどのように収斂していくのか、むしろ小説の手法が気になる。先にこれを示してしまって良いのだろうかと心配してしまう。しかし、見事に快適に結末を迎える。なかなか前向きですね。

 アメリカでは真実は闇に葬られた。だれもがオズワルドが犯人だとは思っていない。しかし、現実にケネディは暗殺された。

 いったい、この世の中は誰が操っているのだろうか。あの新聞社の社長?あの老いた政治家?それともあの経済界の大物?あの放送網の社長?誰にしろ、追い詰められていくのは私たち。その時、私たちは主人公のように知恵を絞り、勇気を奮って抵抗していくことができるのだろうか?

 純粋に楽しむことができた作品。

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

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