« 東京中心街のクリスマスイルミネーションの美しいところを探して・・・写真撮影。 | トップページ | 文部科学省のサイトにFlashゲームが・・・結構面白いな。南極ワンダー、深海ワンダー、宇宙ワンダーだって! »

2010.12.27

伊坂幸太郎の「砂漠」を読み終わった

 このところ、いろいろ忙しくなかなか時間がなかったが、伊坂幸太郎の「砂漠」を読み終わった。同僚の奥さんの感想だと今ひとつという感想だったそうだが、私はとても面白かった。
 大学生5人組の青春群像。どのように生きていったらいいか、様々な事件に直面する中で、一つずつの場面で何をどう選択していったのか、どのように成長していったのか、その過程を爽やかに描いている。

 私たちも通り過ぎてきた時代だけれど、伊坂さんの小説を読むと、課題が新鮮に浮かび上がる。歳をとっても、あの時に感じた課題は何一つ解決していない。でも、それでクヨクヨ悩んでいない私もいる。課題は課題として受け止め、あきらめずに粘り強く働き続ける自分がいる。勝ち負けはその瞬間だけではない。

 伊坂さんの小説には、多くの考える課題が出てくるのが面白い。それはプロの作家としては違う道なのかもしれない。ミステリーでは特にそうなのかもしれない。東野圭吾さんとの違いはそこにあるかも。エンターテイナーそのものという感じ。

 今回の小説での主なコメントを紹介しよう。

 「この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて、何もしないじゃないですか。馬鹿を見ることを死ぬほど恐れてる、馬鹿ばっかりですよ。」
・・・その通り。失敗や批判を恐れて行動しないのは、情けない。守備的。これでは変わらない。

 「目の前の人間を救えない人が、もっとでかいことで助けられるわけないじゃないですか。歴史なんて糞食らえですよ。目の前の危機を救えばいいじゃないですか。今、目の前で泣いている人を救えない人間がね、明日、世界を救えるわけがなんですよ。」
・・・学校で日々感じること。目の前の子どもを救えないで、日本を救えない。世界を救えない。

 「生きていくのは、計算やチェックポイントの確認じゃなくて、悶えて、「分かんねえよ、どうなってんだよ」と髪の毛をくしゃくしゃなりながら、進んでいくことなのかもしれない。」
・・・わかったように悟ってものを言う人がいたら信用しなくていい。基本的に全てをわかっている人なんていないのだから。悩んで考える姿勢そのものが大切。

 いいですね。伊坂さんの小説って。

砂漠 (新潮文庫)

|

« 東京中心街のクリスマスイルミネーションの美しいところを探して・・・写真撮影。 | トップページ | 文部科学省のサイトにFlashゲームが・・・結構面白いな。南極ワンダー、深海ワンダー、宇宙ワンダーだって! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15679/50417190

この記事へのトラックバック一覧です: 伊坂幸太郎の「砂漠」を読み終わった:

« 東京中心街のクリスマスイルミネーションの美しいところを探して・・・写真撮影。 | トップページ | 文部科学省のサイトにFlashゲームが・・・結構面白いな。南極ワンダー、深海ワンダー、宇宙ワンダーだって! »