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2010.11.16

百田尚樹の「永遠の0」を読んだ

 百田尚樹の「永遠の0」を読んだ。零戦パイロットだった祖父の話を孫が過去の仲間から聞き取っていく。その経過の中で、祖父の本当の姿が浮かび上がっていく。

 戦争や日本軍の実態、零戦を中心とした空戦の様子、戦争における過去の新聞の果たした役割と戦後の豹変ぶり、アメリカ軍の圧倒的な軍事力とその前にむなしく散るしかなかった多くの若者たちの実情、そして死ぬことを徹底して忌避していた祖父が何故特攻として死ぬしかなかったのかという謎解きも物語の中で展開される。

 あまりにも多くの命が無駄に死んでいった。生きたくても生きられなかった多くの若者たち。彼らの犠牲の上に成り立った戦後の日本。その日本の現状に、彼らは何とつぶやくのだろうか。

 この小説は様々な資料に基づき書かれたものだ。全てが作家の手によるものではない。その骨格をなすものはあの時代に生きた多くの日本人の生きた証なのだ。それを巧妙に配置した百田尚樹の手腕は認める。でも、真に凄かったのは、あの時代を生きた名もない人々そのものなのではないか。

 悔しくてたまらない。死んで欲しくなかった人たちが死んだ。戦争は今でも続く。人々の怨嗟も続く。みんな死んで欲しくない。生き抜いて欲しい。

 それは私たちの仕事でも言えるのだ。多くの人が傷つき、悩み、苦しんだ。死ぬな!生き抜け!知恵を振りしぼり、生き抜くんだ。

永遠の0 (講談社文庫)

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