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2010.10.31

冲方 丁の「黒い季節」を読んだ

 天地明察で有名になった冲方 丁のデビュー作、「黒い季節」を読んだ。

 私は元々SF好きだったので、この物語の導入で少年が空から振ってきたことぐらいでは驚かないのだけれど、この作者の言葉へのこだわりやとても難しい「裏社会」、さらに存在するはずのない「裏のまた裏の世界」を、僅か18歳の少年が書いたこと自体が驚きだった。

 しかも、この小説にはとんでもない疾走感がある。エネルギーが満ちている。この時期にしかないパワーに満ちている。しかも周到に調べ、小説として構成している。正直に感心してしまう。

 内容としては、まだまだ洗練されてはいないし、流れもあれで良いのかという感じはするが、でも様々な伏線を張り、小説として一応の完結は果たしている。

 どちらかというと、ゲームか漫画の感じがする。彼がこの後、ゲーム会社に入ったのが何となくわかる感じがする。

 でも、この小説を書いた少年が、天地明察の巧妙な作家に成長すること自体がまた驚きだ。今後の作品に期待したい。

黒い季節 (角川文庫)

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