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2010.09.26

吉田修一の「ひなた」を読んだ

 「悪人」で注目の吉田修一の「ひなた」を読んだ。題名とは違う「ひかげ」を描いた内容。

 人は「ひなた」の部分で生きているが、実際にはそれぞれ「ひかげ」の世界を持っている。表の世界でのつきあいと、裏の世界でのつきあい。嘘は前提。裏切りは軽い。ひかげの部分にはふれず、知っていても知らないふり。

 そんな都会的な生き方をする4人の男女。それぞれの主人公の春夏秋冬を描いている。

 大学生の大路尚純と彼女、尚純の兄と兄嫁の男女4人、そしてそれぞれの両親などの家族も登場する。語り手が変わっていくのも、最近しばしば見られる手法。
 
 この小説で描かれた人々は、現実の社会でいかにもいそうな人々。それぞれのひかげがひなたを浮かび上がらせる。公式世界と非公式な世界。ここから先は立ち入らないこと。孤独な人々。
ひなた

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