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2010.06.27

元後藤組組長の「憚りながら」を読んだ

 元暴力団山口組傘下の静岡富士宮市を本拠地とした武闘派として知られた後藤組組長、後藤忠政氏の「憚りながら」を読んだ。彼は現在、得度し「忠叡」という名前で僧侶として過ごしているという。その彼が自分の半生を振り返りながら、日本の裏面史を語っている。

 当然、彼の眼から見た一つの解釈なので、それがいわゆる事実とは異なることなのかもしれないが、全体として裏表無く正直に語られていると感じた。

 日本の政治家が、ヤクザとどの様な形で結びついているのか、また企業がどの様なことでヤクザを使ってきたのかも、僅かだが垣間見える内容になっている。

 特に面白いのが政治家への批評。自民党も民主党も滅多切り。アメリカ大統領のブッシュもチンピラ扱い。小泉元首相や麻生さんも子ども扱い。小沢元幹事長に対しても、その奢った振る舞いを非難している。

 経団連も創価学会もなで切り。創価学会の裏の話もかなり詳しくのっている。経済ヤクザともいわれた後藤組だが、現在は解散しているとのこと。ただ、普通の会社の形態に変化して日本の中に根付いていそうだ。

 この本で感じたのは、彼は自分の世界の中で、納得のできることを突き詰めてやってきたのだろうということ。それも命を張って後ろに下がらず。ヤクザの世界の中でも別物の気迫を持っていたのだろう。
 
 子どもの頃、もう少し違う世界に触れることができたら、別の道も開けたのかもしれないが、今の彼はそんなことは望んでもいないだろう。自分の人生に後悔はしていないはずだ。どの道でも、それなりに徹底したところには人を動かすものがある。彼のやってきたことに賛成などはできないが、この強情張りには感心する。

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