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2008.01.26

中沢新一の南方熊楠論、「森のバロック」を読み終わった

 粘菌学者であり、民俗学の孤高である南方熊楠の人生と書籍を元に、自らの宗教哲学を展開した「森のバロック」を読み終わった。南方熊楠その人の面白さと中沢新一そのものの思考の面白さで結構知的な欲求を満たしてくれる本だった。

 南方熊楠の提示した多層的な発想法は共感できるところがある。また、粘菌そのものに生命の面白さを感じていたこともよくわかった。

 なぜ、神社を統廃合しようとしたことに反対したのかも理解できた。

 しかし、次第に中沢新一その人の宗教論が強くなっていく流れには、少し抵抗があった。熊楠を持ち出さずに自分の論拠をかくならそれでも良かったのだが。やはり面白かったのは熊楠その人の人生と絡んだ部分。

 幼少から外国に渡り英国で活躍し、燕石についての論文を作り上げる過程まではとても面白かった。当時の大英博物館での彼の存在は貴重だっただろう。南方曼荼羅を始め、多層的に考える発想法はとても共感できるものだった。単純な因果関係や、原因を特定させてしまう方法の限界もよく指摘されていた。

 私も粘菌を調べてみたくなった。

 後半は、あれだけ頑張って調べた中沢新一さんへのご褒美という感じかな。でも、かなり面白い本なので、皆さんも読んでみたらどうですか。

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