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2006.06.06

ハリー・ポッターと謎のプリンス

 ハリー・ポッターと謎のプリンスを読んだ。

 前からこのシリーズは読んできたが、最近は少し熱が冷めてきた感じだ。面白いのだが、私の記憶力では、誰が誰だかわからなくなってきた。この6巻もそんな感じだ。まず、1年ぶりに読むわけだから、登場人物を思い出さなくてはならない。ポッターやダンブルドア、ハーマイオニー、ロン、ヴォルデモート、ハグリットは別にして周辺の人物の印象は薄れている。また前回起きた事件もほぼ忘れている。前の巻の復習から始めなくてはならないのがつらい。もう全巻が出ているのだったら、きっと一気に読んでしまうだろうが、このように長期間、1巻ずつ出てくると、気持ちも頭も続かない。よくみんな続けて買いますね。
 今回の話はストーリーとしては面白いと思う。またイギリスの状況も反映していると思う。テロと戦うこの国の人々の気持ちが表れていると思う。イギリス人ってイスラムを無条件でつぶすべき対象としてみているのだろうか。自分への疑いはないのだろうか。
 また全編を通して思うのだけれど、なぜグリフィンドールだけが良くて、スリザリンは良くない存在として描かれなければならないのか。同じホグワーツの学校の寮の仲間ではないのか。なぜ頑張ったら寮の得点が与えられ、ミスをしたら寮の得点が減らされるのか。イギリスの私立学校ってこんなに全体主義的なのだろうか。
 また魔法使いとしての純血が描かれているが、逆に言うとそれぞれの出身によって、差別が存在するのだろうか。また魔法省と対立する場面がしばしば登場するが、権力はそんなに市民の生活に介入してくるのだろうか。
 今回の悲惨な結末も、これからの劇的な展開の序章として作られているとは思う。そうでないなら、最終章での歓喜は生まれないからだ。このシリーズの最後はきっと劇的な勝利を迎えて終わるに違いない。正義と悪が二元的に描かれている構造は、イギリスだけでなく、アメリカ、ハリウッドも同じだ。日本人の感覚からいうと、違和感がある。でも世界の多くの人たちはこのような感覚で相手を見つめ、自分の生き方を決めているのだろう。
 でも、第7巻がどのような内容になるかあらゆる意味で楽しみにしている。ここで作者の思想、世界観が完結する。真実の意味で、作者の思想性が問われることだろう。

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